中国でのモノ作り

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【中国でのモノ作り】

ここでは中国でモノ作りする上でのメリット、デメリットなどを簡潔に説明していきます。

 

日本のアパレルのモノ作りは、まだまだ中国でなされていると思います。

中国の工賃や物価の上昇や人材不足などで、以前ほど中国工場への集中はなくなっていくとは思いますが、インドや東南アジア諸国が中国のパイを奪いモノ作りの主役となるには相当時間がかかるのではないでしょうか。

生地を糸から編む、もしくは織るのなら、単価だけを考えたらバングラデシュよりも安く作るのは難しいかもしれません。

しかし中国の生地市場も大きく変わり、韓国の東大門市場にも遜色ないほどの生地の種類を揃え、1色1反から手に入るようにもなってきました。

今後は中国・韓国でテストマーケティング的に最新トレンドを取り入れたものを作り、その中から当たったものをバングラデシュなどで大量・安価に作るようになっていくのではないでしょうか。

 

メリット①〜短・中納期〜

上で書いたように中国の生地市場は、もう東大門市場と比べても何ら遜色ありません。

縫製工場なども近隣に多くあり、モノ作りの流れとしては韓国のそれとほとんど違いはありません。

ただ異なるのは、縫製工場のミニマムロットが韓国と比べると若干多くなる点と、

物理的な距離が韓国とは違う点です。

例えば生地を午前中に発注しても、さすがに当日午後に入荷される事はありません。

1枚を縫う時間は韓国と同じでも作る枚数が韓国よりも多いので、当然納期も韓国よりも長くなります。

それでも余裕を見ても、本生産から1ヶ月程で納品可能になってきています。

メリット②〜豊富な生地の種類〜

生地市場の広さは東大門の比ではなく、副資材や製品卸のお店まで廻ろうと思ったら、それこそ4〜5日はかかってしまうのではないかという規模です。

テーマを決めないと、種類が豊富すぎて選ぶのに苦労する程です。

メリット③〜小ロット生産〜

生地の手配が1色1反(100m前後)からになってきます。

アイテムやデザインによって1着の用尺が異なりますが、この1反が最小ロットとなります。

 

デメリット①〜天然素材〜

韓国と同じで天然素材の生地を安価で探そうとすると、難しいです。

デメリット②〜他社との差別化が困難〜

この冒頭で書いた通り、日本のショップ、ブランドはほとんどが中国でモノ作りをしています。

ですので似たような商品を作る場合、他社と比べて大幅に仕入れ値を下げる事は難しいです。

(もちろん品質を落としてもいいのなら話は別ですが)