生地検査について。
おそらく弊社のホームページをご覧になっていらっしゃるのは、
アパレル関連製品のモノ作りに関心を持っていらっしゃる方が多いのではないかと思います。
そういった方々にとってはよく耳にする言葉の一つですが、
染色堅牢度検査というものがあります。
私もメーカー勤務時代、その単語自体であったり、簡単な内容は知っていましたが、
意外にメーカーの中でも担当業務が異なると、詳しく知っているかというと、そうでもありませんでした。
営業畑の人間だと、「生地が丈夫かどうかの検査でしょ?」という感覚の人もいた始末です。
まぁ確かに、ざっくりしすぎだけど、その通りなんですけど(^^;)
一言で染色堅牢度と言っても、その中身は多岐に渡ります。
耐光堅牢度、洗濯堅牢度、摩擦堅牢度、ドライクリーニング堅牢度などなど。
それぞれが検査の目的が異なり、当然検査方法も異なります。
今回はその中から、まず耐光堅牢度について。
生地の染色堅牢度の耐光堅牢度を調べると聞くと、何が何だか分からなくなりますが、
例えば黒色に染めた生地が、光(自然光、蛍光灯等)に当たって、どれくらい色落ちするか?の検査です。
このような機械の中に、テストをする生地と、比較対象となる基準生地(標準青色染布・ブルースケールと言います。)を入れて、
一定時間、照射します。
照射後、当然ブルースケールも色落ちしているのですが、
その色落ち具合に対して、テスト生地がどれくらい色落ちしているのか?を比較判定します。
検査結果は、合格・不合格ではなく、等級で出ます。
一番良いのが5級で、一番悪いのが1級です。
大まかになりますが、耐光堅牢度の概略でした。